Technical Blog技術ブログ

空調衛生施工図​

TfasからRebroへの変換:依頼前に知っておきたい費用と時間を抑えるポイント

2025.12.16

こんにちは。テクノブレイン 作図事業部です。

最近、設備設計や施工の現場でRebroの導入が進む中、このようなご相談が急増しています。

「TfasデータをRebroデータに変換したいのですが、どれぐらいの費用と時間がかかりますか?」

通常の作図依頼と違い、CAD変換作業は「どこまでやるか」によって、費用が数倍変わることもある難しい作業です。

そこで今回は、工数を正確に算出し、無駄なコストをかけずに変換を依頼するポイントを、分かりやすい図解とともに解説します。

1. TfasからRebroへの基本的な変換作業工程

まず知っていただきたいのは、TfasデータからRebroデータへの変換は、単なるデータ形式の置き換えではなく、Rebro上での再構築に近い作業だということです。

以下が基本的な作業フローです。

TfasからRebroへ データ変換の基本フロー
STEP 01
Tfasデータの解析・整理
  • 既存図面の内容確認
  • 不要シート・不要レイアウトの整理
  • 絶対原点・階高設定の確認
STEP 02
Rebroベースデータの作成
  • 縮尺・階高など基本条件の反映
  • 材料・用途・保温の設定方針を反映
STEP 03
変換処理
  • 配管・ダクト・機器の変換
  • 用途・材料の読み込み結果を確認

STEP①→②→③完了後、STEP④・⑤を必要範囲に応じて反復するイメージです。

自動変換では完璧に再現できない「配管の接続」や「納まり変更箇所」、「文字の連動」をどこまで手動で直すか。「断面図」や「詳細図」などのレイアウトまで再現するか。

これがSTEP④・⑤の工数を増やすことになり、費用に直結してきます。

2. ご依頼時に伝えていただきたい情報

可能であれば、お問い合わせの際に変換をご希望されるTfasデータ一式をご送付ください。

その上で最も重要なのが、「変換後のRebroデータをどのように使用するか」です。

変換後のデータを使う目的によって、最適な変換範囲と精度が異なります。

以下の2つのケースを比べてみましょう。

ケースA
施工図として継続利用
  • Tfasと同等のクオリティが必要
  • レイアウトや傍記もできるだけ再現

作業ボリューム

(フルリメイクに近い)

データ状態によっては、変換ではなくRebroで一から作り直した方が効率的な場合もあります。

ケースB
既存Tfas工区+新規Rebro工区の混在
  • 1期工事(Tfas)と2期(Rebro)の接続確認が必要
  • 取り合い部分以外は「見えればOK」

作業ボリューム

(コスト大幅ダウン)

💡「取り合い部分のみ詳細変換」など、範囲を絞った対応が可能です。

このように「変換後のRebroデータをどのように使用するか」の違いで、変換に必要な工数(=費用)が変わります。

3. データ変換前に整理いただきたい項目

弊社では作業時間に応じたご請求となるため、変換前のデータが整理されているほど、コストを抑えられます。

費用と作業時間の最適化のため、必要に応じて以下の対応をお願いする場合があります。

Tfasデータから不要な要素を削除

変換対象を明確にすることで、解析・確認作業の工数を抑えられます。

  • 不要なシート・レイアウト
  • 不要な2D図面(将来工事・他社工事・建築図の余計な線)
  • 不要な枠外の立面図・断面図・検討図・要領図
資料のご提供

判断根拠となる資料が揃うほど、Rebro側での設定精度が安定します。

  • 配管・ダクトの材料表
  • 各フロアの階高情報
  • 機器の仕様書(※機器再登録が必要な場合)
  • 部材の仕様書(※ダンパー、バルブ、計器類などを正確に反映させたい場合)

4. 正確なお見積りとスムーズな変換のために

TfasからRebroへの変換は、事前情報の整理と共有により「適正見積もり」「不要工数の削減」「高品質」が可能になります。

「現状のデータでいくらかかるか知りたい」「どこまで整理すればいいか分からない」という場合も、まずはお気軽にお問い合わせください。

テクノブレイン作図事業部が、お客様の目的に合わせた最適な変換プランをご提案いたします。

SNSでシェアする

X(旧Twitter)
LINE
FaceBook
ページトップ